POINT
好きな作家や文豪の文章を原稿用紙に書き写す!
筆写は”もっとも遅い読書”であり、作家の息遣いが聞こえてくる!
筆写はある一定の段階を超えると”マインドフルネス”にいたる!
読書好き・文具好きの仲間と出会える!
天狼院書店が開発した特別な原稿用紙「Mk-Ⅱ/マークII」を体験できる!
天狼院書店店主の三浦でございます。
一番最初に作った一番小さな天狼院書店の一番奥のスペースには、岩波文庫や新潮文庫が所狭しと並んでいました。あれは、世界の名作、日本の名作がほとんどで、たとえば教科書などで見たことがあるメジャーなものを中心に集めました。僕が高校時代に読んでいたものもあれば、これくらいはいつかは読んでおきたいと思っているものもあります。
実は文学青年だった僕は、上京した後も、田舎に帰省する際には、谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』や志賀直哉の『城の崎にて』など、短編の随筆集や小説集と原稿用紙を持って帰りました。
それで、気楽な気分で、その名分を原稿用紙に書き写していたんです。今になって思えば、あのときの一種のあそびが、プロとして文章を書く上での基礎鍛錬になっていたのかも知れません。
書き写すと、なんだか、文豪の息遣いが聞こえてくるように思えるのです。なぜ、そこで文末を「ない」と言い切ったのか、その接続詞を使ったのか、など、無意識に考えるようになり、その作家の文体がすっと入ってくる。リズムが、体に染みこんでくるんですね。
それと、一度やってみるとわかるんですが、書くのが実に気持ちいいんです。
僕もそうなんですが、ほとんどの人は、今、仕事や勉強で毎日多くの「文章」を書いているだろうと思います。何も改まった企画書やリポートだけではないでしょう。
LINEやFacebook、メールなど、自分が意識していないだけで本当に多くの「文章」を書いている。
でも、そのほとんどはキーボードや液晶画面からの入力で、久しく、原稿用紙に書くことはないのではないでしょうか。
実際に書いてみてください。これが本当に気持ちがいい。書いているうちに、恍惚としてくるんです。
たぶん、これは『般若心経』や『奥の細道』を書き写すというブームがちょっと前にあったときにも起こったことだろうと思います。
書くことで、「無心」に近づく。心が落ち着く。穏やかになっていく。
まさに“マインドフルネス”の境地でしょう。
文学の素地を染みこませるためだけでなく、心を落ち着かせるためにも、天狼院で、文学を原稿用紙に書いてみませんか?
天狼院では、不思議と上手に書くことができる、天狼院が独自に開発した原稿用紙「Mk-Ⅱ(マーク・ツー)」をご用意いたしました。
また、原稿用紙に書くのにおすすめの文庫も仕入れました。
ぜひ、この機会に、文学作品を原稿用紙に書くという、新しい体験をしてみてください。
当日、自分が好きな作家、できれば文豪の作品を1冊お持ち下さい。
そして、なぜその作家の文章が好きなのか、語って下さい。
その後に、実際に参加者の皆さんで一緒に、原稿用紙に文学作品を書き写していただければと思います。
コーヒーを飲みながら、文学作品を書く。
きっと、作家の文章に対する想いに触れられるだろうと思います。
TIMELINE
説明:なぜその作家の文章が好きなのか、言語化して発表して下さい。それぞれの選定理由を聞くことも文章のコツを掴むうえでとてもいい勉強になります。
説明: 丁寧に書き続けて行くと、なぜそこで句読点を打ったかなど、作家の文章への細かい意図が分かるようになってきます。さらに続けると、恍惚としてきて、マインドフルネスの状態に到達します。
説明:作家とのどういう対話があったのか、何を気づいたのか、体験を共有して下さい。