今、僕は徹底してChatGPTをはじめとするAIを仕事に活用して、特にChatGPTは仕事になくてはならないものになっています。
生産性爆発のビッグバンを体験していると言ってもいい。
GPT-4が登場した2023年3月14日以来、様々研究し、実戦配備し、実用的に使っているうちに、他と比較して自分がAI活用に関して、ある種の圧倒的な優位性を有していることに気づきました。
その優位性の正体は、当初はまるで明確になっていませんでした。
なぜか、人より遥かにAI、とくにChatGPTを使いこなせている、という実感がありました。
4月29日にChatGPTとNotionを使った次世代型の働き方の1日完成講座をやった際にも、のちの動画配信も含めて、140名様以上にご受講いただき、想定外のご好評をいただきました。
想定外のご好評を得たということは、翻って考えてみると、ほとんどの人が、僕のレベルではChatGPTを使っていないということでした。
ビジネス誌の特集を読んでも、バズっている記事を読んでも、正直、物足りないものばかりでした。
有り体に言ってしまうと、
「そんなの、もう、知っているよ、というか、その次の次元で使っているよ」
と思っていました。
ほとんど、無意識のレベルで、ChatGPTを使いこなしている自分に気づきました。
なぜ、無意識レベルでChatGPTを使いこなすことができるのか?
最近になって、ようやく、その答えが明確になってきました。
結論からいうと、受講生数10,000名様を越える「人生を変えるライティング・ゼミ」の講師を9年間以上続けていたことに大きな要因が隠されていました。
そうです、「ライティング・ゼミ」の理論の習熟度が、ChatGPTを有効に使いこなすために非常に重要なファクターになっていることに気づいたのです。
それは、いったい、どういうことなのか?
詳しくは講座で解説し、ワークショップで実践していただきますが、今回、ここではダイジェスト版として説明しましょう。
その後の試行錯誤という名の研究を繰り返して、「ライティング・ゼミ」の数あるオリジナル理論の中でも、“7つの理論“に関する理解度が、ChatGPTを使いこなすためには欠かせない要素であると特定しました。
その“7つの理論“がこれです。
- 主体の理論《全分野/ChatGPT活用》
- ABCユニット《ラーニング》
- 着席効果《ライティング/マーケティング》
- 感動曲線《ライティング/マーケティング》
- 列挙法《ライティング/編集/企画作成/ラーニング》
- 脳内ストック《全分野/ChatGPT活用》
- 3点フラクタル《ライティング/編集/ラーニング/企画》
おそらく、「人生を変えるライティング・ゼミ」を過去に受講された方なら、ああ、あの理論ね、と分かる人も多いはずですし、受講されたことのない人には何のことか、さっぱりわからないでしょう。受講された方も、なぜ、ChatGPTの使い倒しに活かされるのか、想像もつかない方が多いだろうと思います。
“7つの理論“のChatGPT使い倒しへの応用は、完全オリジナル講座となるので、ライティング・ゼミを受けたことがある人も、受けたことがない人でも、当然、わかるように説明するので、ご心配なく。
今回、ここでは、1つめの理論、「主体の理論」について、ちょっと詳しく説明します。
ライティング・ゼミの第2講のテーマは「書くことは“サービス“である」というもので、読んでもらえる文章を書くには、自分主体ではなくて、お客様、つまりは読者主体で文章を構築しなければならない、という大原則があります。
これは、実はChatGPTをはじめとする、プロンプトを必要とするAIにおいてはこの大原則が少しも変わらないのです。
大原則にならって考えれば、「ChatGPTが理解しやすい文章(プロンプト)」を書く、という結論になります。
それでは、「ChatGPTが理解しやすい文章(プロンプト)」とはどういうものなのか?
実は、これも明解です。
詳細は本講座に譲りますが、そのVersionのChatGPTにわかりやすいプロンプトでなければならない、ということになります。
この大原則を踏まえると、昨今ちょっとバズったり流行した、
「このプロンプトをコピペさえすればChatGPTは最強になる!」
的な内容がいかに不毛かわかるでしょう。
その記事通りにして、本当に優れた答えが生成されたことがありますか?
もっというと、そのコピペで、優れた答えが生成されつづけましたか?
最初から、あるいはある時点で、まったく使えなくなったという経験はありませんか?
実は、ChatGPTは、プロンプトのコピペで使い倒せるほど、単純ではないのです。そして何より、新しいVersionにおいて、生成内容が大きく変わってしまうのです。
では、どうすれば、いいのか?
それについては本講座で徹底しましょう。
あるいは、ライティング・ゼミをご受講の方であれば、ある程度、こういうことかな、と気づいている方もいらっしゃるかもしれません。
ダイジェスト、といいつつ、ちょっとガッツリ説明してしまっているので、もうちょっと端折りましょうか。
“7つの理論“の7つ目にいきましょう。
ChatGPTが世の中に浸透し始めてまだ間もないですが、それでもさらに草創期、このようなプロンプトの使い方が世界中で「使えるじゃん!」と広がりました。
それが、これです。
「ステップ・バイ・ステップで答えさせる」
というものです。
でも、これについても、僕としては当たり前にやっていたので、真新しいことは何もありませんでした。
なぜなら、ライティング・ゼミの第7講で、9年前からこの論点について、詳しく説明していたからです。
ライティング・ゼミの「3点フラクタル」の項目ではこう説明しています。
「目的を因数分解して、最小の項目まで導き出して下さい」と。
詳しくは本講座に譲りますが、まさに「ステップ・バイ・ステップ」で回答させるという方法とリンクします。実際に、書籍や雑誌の編集をするときは、この「3点フラクタル」理論だけを僕は使っています。
逆説的にいうと、これが得意なChatGPTは、編集が非常に得意ということになります。
実際の使い方は、本講座で、ワークショップとしてやっていきましょう。
今度は“7つの理論“の4つ目に戻りますが、ライティング・ゼミの第3講では、コンテンツには人を感動させるための曲線がある、と説明しています。これもオリジナル理論で、縦軸には読者のボルテージを置き、横軸にはコンテンツの経過時間を置きます。
これで、我々クリエイターは、主にクライマックスなどを有効に配置して、“読者の感動を設計する“のですが、実は、ChatGPTにはこの命令も有効です。
絵本やエモーショナルな随筆をChatGPTに書かせて実験しているのですが、この感動曲線の理論を踏まえたプロンプトで文章を作成させ、僕はリアルに2度泣きました。ChatGPTに泣かされました。
これも具体的な方法は、本講座で解説します。
他の4つの論点も、ChatGPTを最大限に利用するために、不可欠な要素になります。
今日は、3つの理論のダイジェスト解説でしたが、ぜひ、本講座で体得して下さい。
1日完成の講座になります。ライティング・ゼミをご受講の方にとっては、一度習得したスキルと理論を有効活用できます。非常に費用対効果が高いと思います。
まだライティング・ゼミを受講されていない方でも、1日で、この論点は使えるところまでもっていきます。ただし、さらなる効果を期待する場合は、後にライティング・ゼミを受講していただくのが理想かなと思います。
いずれにせよ、1日完成の特別講座、2度と開催しない永久保存版になると思いますので、どなたさまも、ご受講いただければと思います。
どうぞよろしくお願いします。
講師プロフィール
1977年宮城県生まれ。株式会社東京プライズエージェンシー代表取締役。天狼院書店店主。小説家・ライター・編集者。雑誌「READING LIFE」編集長。劇団天狼院主宰。プロカメラマン。2016年4月より大正大学表現学部非常勤講師。2017年11月、『殺し屋のマーケティング』、2021年3月、『1シート・マーケティング』(ポプラ社)を出版。雑誌『週刊ダイヤモンド』、『日経ビジネス』にて書評コーナーを連載。2009年4月1日に、「株式会社東京プライズエージェンシー」を設立登記し、その後、編集協力や著者エージェント、版元営業のコンサルティング業等を経て、2013年9月26日に「READING LIFEの提供」をコンセプトにした次世代型書店(新刊書店)「天狼院書店」を東京池袋にオープン。2022年現在までに、10店舗1スタジオを全国に広げて、運営している。現在、雑誌やコミック、電子書籍も含めた自身の月間書籍購入額は15万〜20万円で、読書冊数は月に100冊を超える。【メディア出演】(一部抜粋)NHK「おはよう日本」「あさイチ」、日本テレビ「モーニングバード」、BS11「ウィークリーニュースONZE」、ラジオ文化放送「くにまるジャパン」、テレビ東京「モヤモヤさまぁ〜ず2」、フジテレビ「有吉くんの正直さんぽ」、J-WAVE、NHKラジオ、日経新聞、日経MJ、朝日新聞、読売新聞、東京新聞、雑誌『BRUTUS』、雑誌『週刊文春』、雑誌『AERA』、雑誌『日経デザイン』、雑誌『致知』、日経雑誌『商業界』、雑誌『THE21』、雑誌『散歩の達人』など掲載多数。2016年6月には雑誌『AERA』の「現代の肖像」に登場。雑誌『週刊ダイヤモンド』『日経ビジネス』にて書評コーナーを連載。