「原爆の父」と呼ばれるオッペンハイマーを題材にしたこの映画は、世界で唯一の被爆国である日本での公開が当初見送られましたが、2024年3月に公開されました。映画には原子や核分裂、量子力学などの難解な科学用語が多く登場し、科学的な知識が求められる内容です。
今回の講演会では、原案本の監訳者であり、現役の物理学者でもある山崎詩郎氏が、この難しい映画の内容をわかりやすく解説します。映画の背景にある科学的な事実を元に、初心者でも理解できるよう丁寧に説明し、平和について考えるための新たな視点と知識を提供します。
実際に山崎氏のトークイベントに参加された方々からは、「分からなかったことや漠然としか知らなかったことを、丁寧な科学解説で理解できた!」という感想が多く寄せられています。
山崎氏はこう語ります。
「原爆を科学的に理解することで、歴史の重みを感じつつ、未来の平和を築くための議論を深めることができると信じています。」
映画の内容をもっと深く知りたい方、難しい科学用語をわかりやすく学びたい方は、ぜひご参加ください。
東京大学大学院理学系研究科物理学専攻にて博士(理学)を取得後、日本物理学会若手奨励賞を受賞、東京工業大学理学院物理学系助教に至る。科学コミュニケーターとしてTVや映画の監修や出演多数、特に講談社ブルーバックス『独楽の科学』を著した「コマ博士」として知られている。SF映画『インターステラー』の解説会を100回実施し、SF映画『TENET テネット』の字幕科学監修や公式映画パンフの執筆、『クリストファー・ノーランの映画術』(玄光社)の監修、SF映画『オッペンハイマー』(早川書房)の監訳を務める「SF博士」でもある。