◯通信受講 インターネットが整った環境であればお好きな時間にお好きな場所で受講頂けます。
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いつもありがとうございます。
天狼院書店店主の三浦でございます。
ここ数年間、ずっと世の中に対して、違和感を覚えていました。
強い言葉で有り体にいえば、それは世の中の“欺瞞“といってもいいかもしれません。
科学と合理性を元に考えれば、絶対にそんなはずはないのに、誰もがその“欺瞞“に媚びているように思えて仕方がありませんでした。
たとえば、受験勉強の際に、明日から勉強時間に制限をかけます、けれども、有名大学に受かってください、生産性を上げて、と言われたらどう思うでしょうか?
弱小野球部で、甲子園を目指している際に、練習時間に規制をかけられ、なお生産性を上げて甲子園に行けと言われたらどう思うでしょうか?
答えは、明確でしょう。
「できるわけがない!」
“持たないもの“にとって、唯一、“持てるもの“に対抗できるところは、「時間を費やして努力する」ことです。
たとえ、サラブレッドの家系に生まれなかったとしても、名門高校に進めなかったとしても、有名大学に進めなかったとしても、まだ、逆転のチャンスがありますーー
それは、“努力できる自由“がそれでもなお担保されているからです。
ところが、それを制限されたらどうでしょう?
“努力できる自由“を放棄して、その先にあるそれぞれの個々人が思い描く、“理想の状態“を諦めなければならないのでしょうか?
才能や財産、親や組織から受け継がれた必勝のメソッドなどを有している人だけが既得権益を保持しながらいわゆる“成功“や”富“を独占すれば、社会は新陳代謝機能を失い、衰退するだけでしょう。
先日流れたニュースに、強い危機感を抱いた人も多いでしょう。日本のシンクタンクの試算で、日本は、2027年に韓国に、そして、2028年に台湾に一人当たりのGDPで、ついに逆転されるという。
いよいよ、来たか、です。
ほんのちょっと前に、GDPで中国に越されたときに、ファンタジーのようにも悪夢のようにも思った人もいたことでしょう。
もう中国の背中は見えないほどに遠く、ついに、日本は韓国と台湾に追い抜かれる。
新聞等の分析では、行政などのデジタル化の遅れなどを要因として挙げていますが、みんな、そうではないと気づいたはずです。
日本は、ほんの少し前まで、世界第2位の経済大国でした。おじいちゃんたちの時代です。
おじいちゃんの時代と、我々の時代で明らかな差があるとすれば、働く時間がおびただしく減少したということでしょう。
そう、受験勉強で言えば、勉強しなくなったのです。
部活で言えば、練習しなくなったのです。
でも、誰も、“ハードワーク“をしなければ勝てない、という現実を口に出して言おうとしません。
みんな、生産性を上げればなんとかなるというファンタジーや、地方で働こうとか、リモートで働こうとかという“スタイル“の話しかしなくなりました。
本当のことを、まるで忌み言葉のように避けるようになりました。
しかし、手遅れになる前に、ぜひ、みんなで本当のことを言いましょう。
ハードワークをしなければ、生産性など上がらないのです。
おびただしい時間を費やさなければ、効率よく仕事ができるようになどならないのです。
我々はよほどの天才でもなく、ギフテッドと呼ばれる恵まれた何かを持っている人でもありません。
庶民であり、凡人です。
庶民であり、凡人である我々が取れる戦略は、“努力“しかない。
みんな、わかってますよね?
地方や海外など好きな場所で“自由“にスタイル的に働いているほとんどの人は、若い時代のある時期に、とんでもないハードワークをしているはずです。
みなさんが憧れるひとの歴史を紐解いてみてください。
必ず艱難辛苦を経ているはずです。そこをくぐり抜けて、ようやく“スタイル“で働けるようになります。
つまり、前提条件である「ハードワーク」が抜け落ちてほとんどの場合、語られているのです。あるいは、さもないことのように語られています。
真実は極めて単純です。
努力しなければ、求める自由や理想は、手にすることはできないのです。
これは、太陽が東から昇って西に沈むくらい自明のことです。
そして、誰もがそれを知っているはずです。2021年まで我々は、目に見えない戦争を戦ってきました。疲弊し、どこか、この戦争前に描いていた夢や理想が、廃墟と化している人もいるでしょう。
けれども、人は強い。
必ず、廃墟から立ち上がことができる。そう人間は設計されています。
行き過ぎた「働かない革命」を今こそ、終焉させましょう。
2022年からは、廃墟から自らの足で立ち、自ら復興するために、“ハードワーク“しなければならないのです。
僕は2022年1月2日現在、2,192連勤中です。
最後に休んだのが、2016年1月2日だったので、丸6年間、1日も休みがなかったことになります。
その6年の間に、
僕が経営する天狼院書店は、2店舗から10書店1スタジオに拡大し、
スタッフが全国で100名を超えて、
福岡に会社をもう1社創り、
秘めフォトでは、1,900名様以上、撮影させていただき、
書籍を2冊出しました。
客観的に見れば、紛れもないハードワーカーであり、ワーカーホリックとも映るでしょう。
けれども、この2年間も含めて、僕はこの6年間、楽しくて仕方がありませんでした。
もう一度、2016年1月に戻ったとしても、おそらく、2,192連勤することでしょう。
楽しく、充足し、そして自分で自分を認めることができたからです。
成果を上げることは、価値の提供ができたという証であって、それは人様の役に立ったということになるでしょう。
人の役に立つーーそれ以上に、自分を肯定できる要因を僕は知りません。
また、それ以上に楽しいことも、ほかに知りません。
そう、僕にとってハードワークは、何よりの娯楽なのです。
ただし「ハードワーク」は、ある種の“スキル“です。
「ハードワーク」を長く放棄していた人が、いきなりハードワークするのは、極めて危険です。心身ともに故障する可能性が極大化することでしょう。
ここで言う「ハードワーク」とは、本業のみならず、副業も、学習も、家事も育児も介護も含みます。
誰もがマルチタスクをこなさなければならなくなった現代、しかも、その上で寿命が長くなり、持続可能性が重要性を増す現代、誰にも必要なのが、安全に「ハードワーク」をする技術なのだろうと思います。
安全にハードワークするには、作法があって、ある種の訓練が必要です。
本講座では、安全にハードワークの技術を習得し、結果的に皆さんの人生を娯楽化させるために、6講座とワークショップ、過酷な課題の数々、そして、今の世の中にとって“異端者“ともみなされるハードワーカーが集うオンライン・コミュニティ「ハードワーカーズ・ギルド」を用意しました。
ハードワークの理論を習得し、実践できるようになった皆さんが、世の中で大活躍したときに、この講座と「ハードワーカーズ・ギルド」は、新世代の秘密結社のような存在になり、新時代を牽引する原動力になればと夢想しております。
ハードワークが、ある種の忌み言葉になった現代だからこそ、ハードワークの技術を実践すれば、圧勝できると考えるのは、僕だけでしょうか。
それでは、講座期間の3ヶ月間、そしてそれ以降も末永くどうぞよろしくお願いします。
1977年宮城県生まれ。株式会社東京プライズエージェンシー代表取締役。天狼院書店店主。小説家・ライター・編集者。雑誌「READING LIFE」編集長。劇団天狼院主宰。プロカメラマン。2016年4月より大正大学表現学部非常勤講師。2017年11月、『殺し屋のマーケティング』、2021年3月、『1シート・マーケティング』(ポプラ社)を出版。雑誌『週刊ダイヤモンド』、『日経ビジネス』にて書評コーナーを連載。2009年4月1日に、「株式会社東京プライズエージェンシー」を設立登記し、その後、編集協力や著者エージェント、版元営業のコンサルティング業等を経て、2013年9月26日に「READING LIFEの提供」をコンセプトにした次世代型書店(新刊書店)「天狼院書店」を東京池袋にオープン。2022年現在までに、10店舗1スタジオを全国に広げて、運営している。現在、雑誌やコミック、電子書籍も含めた自身の月間書籍購入額は15万〜20万円で、読書冊数は月に100冊を超える。【メディア出演】(一部抜粋)NHK「おはよう日本」「あさイチ」、日本テレビ「モーニングバード」、BS11「ウィークリーニュースONZE」、ラジオ文化放送「くにまるジャパン」、テレビ東京「モヤモヤさまぁ〜ず2」、フジテレビ「有吉くんの正直さんぽ」、J-WAVE、NHKラジオ、日経新聞、日経MJ、朝日新聞、読売新聞、東京新聞、雑誌『BRUTUS』、雑誌『週刊文春』、雑誌『AERA』、雑誌『日経デザイン』、雑誌『致知』、日経雑誌『商業界』、雑誌『THE21』、雑誌『散歩の達人』など掲載多数。2016年6月には雑誌『AERA』の「現代の肖像」に登場。雑誌『週刊ダイヤモンド』『日経ビジネス』にて書評コーナーを連載。