本講座の目的、つまりは講座を通して皆様に持って帰っていただきたいことを、のっけから明確にしておきましょう。
今回の講座で皆様に手にしていただきたいのは、ずばり、
マージン/MARGIN=「時間的・金銭的・精神的余裕」
です。
結論から申し上げますと、週休3日を実現させる概念を使って、具体的には
労働時間:20%減
生産量:25%増
のマージン/MARGIN獲得を目指します。
労働時間を20%減らすことは、週休2日で5日間勤務していた人は、
週勤務5日間×80%=週勤務4日間
となります。
はい、もうおわかりですね。週勤務4日間は、”週休3日”のことです。
簡単に言ってしまうと、労働時間を20%減らすと実現できるのが週休3日ということです。
フリーランスや独立起業している方は、あるいは”週休3日”は可能かもしれません。
けれども、多くの会社勤めしている方には、無縁とも思える話でしょう。
けれども、この”週休3日”という概念は大いに使えます。
会社の仕事など、対外的な仕事に限らず、家事や育児介護など、「やらなければならない仕事」、つまりは「マスト/MUST」を80%に減らすことができることは、人生に対して大きなマージンを生むことになるでしょう。
ただし、単に労働時間を20%減らしても、その分、給与や売上が減ってしまえば、自分の”理想の状態”、つまり幸福を維持できない可能性があります。
重要なのは、労働時間を20%減らしても、給与や売上を維持することです。そうすることによって、理想の状態を維持できます。
図で説明しましょう。
単に週休2日を、週休3日にするのは、カレンダー上の思考では非常に簡単です。
たとえば、今まで仕事をしていた金曜日の分の”生産量(価値の提供・売上など)”を、別の日に分割すればいいのです。
1日100、週5日勤務で500生産していたのであれば、1日休む分を、他の4日に分割して上乗せしてしまえば、週休3日ができあがります。
しかし、これでは、労働時間はそのままで、疲労度は変わらないでしょう。むしろ、残業が増える分、最後の方の時間帯など、生産性が落ちる可能性が高い。
そうならないためには、まずは、このアプローチをします。
生産性を”25%”上げる。
はい、そうです。時間あたりの生産量を25%上げるのです。
今まで8時間で100生産していたのを、ぎゅっと濃縮して、8時間で125生産すると労働時間は20%削減できます。
ただ、これだけでは、時間的なマージンが生まれただけであって、僕が言うところの、
マージン/MARGIN=「時間的・金銭的・精神的余裕」
を手に入れるまでにはいたりません。
さらに、これを付け加えてみましょう。
単価《付加価値》を”25%”上げてみる。
どうでしょうか、キレイに問題解決します!!
生産性を25%アップ
単価《付加価値》を25%アップ
させることで、
労働時間を20%減らしても、
全体の生産量500が625へとアップします!
つまり、このアプローチだと、労働時間を20%減らして週休3日にしても、給料や売上が25%が上がるという夢の状態を実現できるのです!
ここでちょっと注意して起きたいのは、ここで言う”生産性”は効率化の意味に近く、”単価”は付加価値の意味に近いということです。
たとえば、ラーメン屋さんを営んでいるとして、
1,000円のラーメンを1時間に100杯さばいていたのを125杯にするのが、”生産性”を25%上げることであり、
1,000円のラーメンをチャーシュー麺にして1,250円にするのが”単価《付加価値》”を25%上げることです。
労働時間が20%減ると、当然、「時間的余裕」が生じます。
また、生産量が25%増えると、「金銭的余裕」が生じます。
その2つが生じると、大きな「心理的余裕」がはじめて生じることになります。
マージン/MARGINの誕生です。
それでは、具体的には、どうすれば労働時間を20%減らし、生産量を25%増やすことができるのか?
これも、図を見てもらったほうが早いでしょう。
労働時間を20%減らすには、時間術と習慣術のスキルが必要になります。
この労働時間に関わる、円の右下の領域は、
「週休3日を実現するマージン時間術」
で担います。
また、生産性を25%上げるには、仕事術のスキルが必要になります。
単価を25%上げるには、マーケティングのスキルが必要になります。
この生産性に関わる、円の左下の領域は、
「週休3日を実現する仕事術《仕事術×マーケティング》3ヶ月講座」
で担います。
週休3日を実現する仕事術については、後ほど改めて募集を開始いたしますので、もうしばらくお待ちくださいませ。
今回の時間術編は、これまでの時間術講座から大幅に進化した内容になっております。過去に受講経験のある方も、ぜひ、受講いただければと思います。
最後に、皆様に問います。
労働時間として20%分の、生産量として25%分のマージン/MARGIN、すなわち「時間的・金銭的・精神的余裕」を手に入れたとき、あなた自身はどう変わるでしょうか?
収入25%アップは、どれくらいになるでしょうか? インパクトが大きいですよね。
そうでなくとも、生産量が25%増えると、少なくとも、今まで追われてきた仕事の処理に余裕が持てるでしょうし、困っている同僚を躊躇なく助けられるかもしれません。
なにせ、時間的・精神的な余裕がありますから。
仕事にも遊びを取り入れ、さらに業績が上がり、楽しくて仕方がなくなるかもしれません。
家族に対して、優しくできるようになるかもしれません。
マージン/MARGINが、あなたの人生を豊かにすることは、間違いないようです。
どうぞよろしくお願いします。
講師プロフィール
1977年宮城県生まれ。株式会社東京プライズエージェンシー代表取締役。天狼院書店店主。小説家・ライター・編集者。雑誌「READING LIFE」編集長。劇団天狼院主宰。プロカメラマン。2016年4月より大正大学表現学部非常勤講師。2017年11月、『殺し屋のマーケティング』、2021年3月、『1シート・マーケティング』(ポプラ社)を出版。雑誌『週刊ダイヤモンド』、『日経ビジネス』にて書評コーナーを連載。2009年4月1日に、「株式会社東京プライズエージェンシー」を設立登記し、その後、編集協力や著者エージェント、版元営業のコンサルティング業等を経て、2013年9月26日に「READING LIFEの提供」をコンセプトにした次世代型書店(新刊書店)「天狼院書店」を東京池袋にオープン。2022年現在までに、10店舗1スタジオを全国に広げて、運営している。現在、雑誌やコミック、電子書籍も含めた自身の月間書籍購入額は15万〜20万円で、読書冊数は月に100冊を超える。【メディア出演】(一部抜粋)NHK「おはよう日本」「あさイチ」、日本テレビ「モーニングバード」、BS11「ウィークリーニュースONZE」、ラジオ文化放送「くにまるジャパン」、テレビ東京「モヤモヤさまぁ〜ず2」、フジテレビ「有吉くんの正直さんぽ」、J-WAVE、NHKラジオ、日経新聞、日経MJ、朝日新聞、読売新聞、東京新聞、雑誌『BRUTUS』、雑誌『週刊文春』、雑誌『AERA』、雑誌『日経デザイン』、雑誌『致知』、日経雑誌『商業界』、雑誌『THE21』、雑誌『散歩の達人』など掲載多数。2016年6月には雑誌『AERA』の「現代の肖像」に登場。雑誌『週刊ダイヤモンド』『日経ビジネス』にて書評コーナーを連載。